Sommer SpiritXXLとFURUTECH FP-703を組み合わせた楽器用シールドケーブル。
ハンダにAlpha 50s ビンテージを使用。
広く深く近く感じられる音像と、激しさも静けさも表現できる幅の広さを持っています。
激しいダイナミクスから、繊細なダイナミクスに一瞬でしなやかに降りることができます。
低音から高音までフォーカスしながら、まとまりよく一つの音として鳴らせるタイムアライメント性能があります。
高原の涼しい景色でも、近代的な構造物の景色でも、柔軟に溶け込みます。
シールドケーブルのハンダにより音が変わります。
オーディオ的に音が変わるというよりも、
より主体的な観点でフィーリングが変わると言ったほうがよいでしょう。
私は楽器サウンドにおいては、(時間的に)しなやかな柔軟性を重視します。
オーディオでは素晴らしいサウンドの無鉛ハンダも、
楽器サウンドに持ってくると硬くてつまらない音に感じます。
ギター弦を視覚では分からないほど微細にベンドした時の周波数の揺れが消えるのです。
私はそれを自然体とは感じませんでした。
それからたくさんのハンダを試しました。(よく覚えていませんが30種類くらいだと思います)
現行で私の感性に響くものは、2種類しかありませんでした。
WBTとワンダーソルダーだけです。
しかし、それ以前に愛用していたAlphaというメーカーのハンダには及びませんでした。
深さが全く違うのです。色の深みが違う、味の深みが違う、といった感じの違いがあります。
Alphaも年代とスプールによってサウンドは異なります。
70年前のものですので、同じ銘柄のスプールでも、その個体にしか出ない味があります。
いくつかのスプールを試しましたが、私が持っている個体の音がどうやら私が一番好きな音のようです。
それがAlpha 50'sです。
これまでワンダーソルダーで同じようなフィーリングを出せないか挑戦してきました。
でもやっぱり出せないのでAlphaを追いかけるような形で起用することはやめました。
(なのでGranduerはAlphaサウンドを意識せず、線材に対して必要なものを選びサウンド設計しています。)
SpiritXXLとフルテックにはAlpha 50'sが唯一最高であると答えが出ました。
これはSpirit XXLに出会ったころに作った組み合わせです。
最初に答えを引き当てていたということです。確信するために回り道が必要でした。
私の感性においては、これほど味わい深い音がどの帯域においても出ていて、ギターを弾いていることすら忘れるほどに、景色を楽しめるケーブルはこのケーブルのみです。
今の私の中で最高峰となります。(更新できた時はお知らせします。)
保守期間が終了した在庫分をお出しして、ご提供いたします。
ケーブル:Sommer Cable - Spirit XXL
ストレートプラグ:FURUTECH - FP-703(G)
L型プラグ:G&H - RF2PBNN
ハンダ:Alpha 1950年代後半 ビンテージ半田
※コネクタのネジロックをするかお選び頂けます。
ネジロックをしない場合は自然で広い音の印象になります。
もし使用中に緩むことが好ましくない場合はネジロックを推奨します。
若干音が固くなりますが、それらを含めてサウンド調整をいたします。